2024年08月03日
犬の社会化について
普段に生活においてもそうですが、一緒に避難するときや避難所での生活においても犬の社会化、つまり家族以外の人や他の犬に慣れておくことは欠かせません。今の日本では、ペットと一緒に入れる施設がペット先進国の欧米などよりも少ないです。もちろん、この原因として日本におけるペットの価値がまだまだ高くないという現実もありますが、犬の社会化が浸透していないというのも原因の1つとして考えています。
クレートトレーニング
クレートに入れるかどうかは、災害時においてもとても大切なポイントです。災害が起き、一緒に逃げる時にすぐにクレートに入れることで同行避難がスムーズになります。他にもクレートに入った方が良い理由としては、災害により、抱っこをしながら非難すると両手がふさがってしまい、障害物の多い道において転んだりしてしまうリスクが高まるからです。この時に片方の手、もしくはリュック型のキャリーがあれば両手を使えることができるので安全に避難することができます。また、避難所においても、もし同伴避難をできる場所で一緒の場所で生活する際、もしくは同じ施設でも別々に過ごす際も、クレートがその子にとって落ち着く場所となっていれば、少しでもストレスを緩和することにつながります。このようにクレートトレーニングは、災害時において様々なメリットをもたらします。ぜひ災害時に備えてクレートトレーニングを行っておきましょう。
無駄吠えトレーニング
同伴避難できる際、一緒に生活する場合、もしくは別々の過ごす場合も無駄吠え対策はとても重要です。一緒に生活する際は、ペットを飼育していない飼い主さんも近くにいますので、無駄吠えがなくなることでお互いに気を遣うことが減り、トラブルになることも少なくなります。ペットの頭数は1500万頭以上と、非常に多く飼育されている一方で飼育していない方の気持ちも忘れてはいけません。もちろん、普段の生活からトレーニングすることで、近隣の方のペットへの理解も増えてくると思いますので、ぜひトレーニングを行っておきましょう。
お散歩トレーニング
犬が人を引っ張って歩いてしまう、飼い主さんから離れて自由気ままに歩いてしまう、災害時にこういった歩き方をしてしまうと、怪我をしてしまったり、いつもと違う風景に戸惑い、どこかへ行ってしまったら戻ってこれない可能性もでてきます。そういったことが無いように普段から飼い主さんと同じペースで歩くように慣れておく必要があります。
まとめ
犬の社会化は、災害時への対策はもちろんのこと、人とペットが暮らしやすい社会を作るためにも欠かせないものです。普段の生活からできるだけ習慣づけられるよう対策を行っていきましょう。NPO法人Link toでは、ペット防災イベントを通じて、様々な対策を啓蒙して参ります。ぜひイベントにご興味ある方がいらっしゃいましたらご相談下さい。私たちは、人とペットが一緒に暮らすことのできるより良い社会を目指して、これからも活動を広めて参ります。
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